指宿市 – 秋葉 泰光さん

2015.06.01

秋葉 泰光(あきば やすみつ)さん(41歳) 千葉県から指宿市へ

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    青々しい香りを放つ初夏のオクラ畑で迎えてくれた秋葉さん。日焼けした肌に逞しい体躯。そのたたずまいは、さながら”農アスリート”だ。ご夫婦ともに、気さくで明るい。
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    就農前に1年間弟子入りした尊敬する農家・澤山岩重さんと。「今の目標は『青年就農給付金※』が支給される5年間のうちに、何とか自立することです」
    ※新規就農者に最長5年間、年間最大150万円給付

就農3年目を迎えた秋葉さんは、夏にはオクラ、冬から春にかけてはスナップエンドウとソラマメを作る。

「指宿市はオクラとソラマメの生産量が日本一。1年中、しかも毎日のように収穫できる作物がある土地は、全国でも珍しいんです」。
温暖で水も豊かな指宿市は、農業で食べていくには日本屈指の恵まれた土地なのだ。

しかし農業経験の全くない秋葉さんにとって、そこには予想以上にハードな世界が待っていた。
1年中収穫が可能な農業は、実は大変な肉体労働。アスリートのような現在の秋葉さんの肉体も、この3年間の農作業で鍛え上げられたものだそうだ。妻の友理奈さんも「初めて会ったときの主人は細くてモヤシのようでした」というから驚く。「1年目は、収穫作業のスピードも、周りの年配の方のほうが3倍速い。本当にやっていけるのかなとよく二人で話しました」。会社員時代に憧れていた〝ゆったり農業〟とは程遠いものだった、と笑う。

そんな闘いの日々にようやく体も心も慣れて、秋葉さんはますます農業に魅せられているようだ。
「農家の先輩たちの姿には本当に感動します」。
種をまく一粒一粒に〝おいしく育って〟と話しかける姿。地域のためにとことん汗を流す姿。「ただ作物を作るだけが、農業ではないんですよね。自分も先輩たちのような農家になりたい」と顔を輝やかせる。その言葉通り、秋葉さんは地区の消防団の一員としても活動し、夫婦二人で地区の行事には積極的に参加する。だから、地域の人たちも何かと若い二人を気にかけて「野菜はいらんね」と声をかける。

母親の実家があり、幼い頃から何度も訪れた指宿市。「海や空がとびきりきれいで、大人も子どもたちも仲良くしてくれて」。秋葉さんは、大好きな土地に移り住んで、自分たちの農園と同じように、人とつながる〝農縁〟づくりを心から楽しんでいる。


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プロフィール

千葉県市川市出身。10数年の会社員生活のあと、長年憧れていた農業の道へ。
2011年春から10カ月、鹿児島県日置市の農業大学校で研修生として農業を学ぶ。そこで職員として働いていた、鹿児島県出身の友理奈(ゆりな)さんと出会い、結婚。2012年3月、夫婦で、母親のふるさと指宿市を新天地と決め、農家生活をスタート。

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