南種子町 – 佐伯圭子さん

2015.06.01

佐伯 圭子(さえき けいこ)さん(42歳) 奈良県から南種子町へ

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    佐伯さんのマシュマロ(ギモーブ)。町営の観光物産館「トンミー(友だち)市場」でも好評。トロピカルでなめらかなやさしい口溶け。
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    南種子町に新しくできた広田遺跡ミュージアムで、週1回、ガイドとして働いている佐伯さん。旅行客を楽しませる案内役もとても気にいっているようだ。

二人の息子さんとともに移住して1年半。「地域の人たちに助けられ、種子島の自然に元気をもらってきました」という佐伯さんは、最近〝スモールビジネス〟に挑戦を始めた。

それは、地域の食材に寄り添ってマシュマロ(ギモーブ)を作ること。

「初めて食べた種子島のドラゴンフルーツや、グアバ、パッションフルーツのおいしさにびっくり。この南国の果物を使ってマシュマロを作ってみようと。果物のおいしさが詰まったマシュマロは種子島だからできる味。本土ではなかなかできないんです」。
地元の特産品コンクールでも入賞したというそのスイーツは、ちょっとしたヒットに。次なる商品づくりへと夢をつないでいる。

温かな種子島の土地柄もあるだろうが、見事に地域に溶け込んでいるように見える佐伯さん。
その秘密は移住者としての心構えにあるようだ。

「南種子町は昔ながらの日本が残るところで、集落の行事や近所付き合いは必須。だから誰でもウエルカムというわけではなくて、地元を元気にしてくれる人、伝統を絶やさないよう助けてくれる人などが求められていると思います。それができずに孤立してしまう人もいるんですよね。私の場合は、たまたま地元のことをしっかり教えてくれる先輩移住者がいたから助かりました」と移住のリアルな一面を教えてくれる。

「種子島は人も自然もすばらしいところ」と繰り返し言葉にする佐伯さん。話を聞いているだけで島の風景が輝いてくる。さとうきび畑がさわさわと風にそよぐ音。大人でも恐ろしくなるような漆黒の闇。空に2本もかかる虹や、浦島太郎が乗れそうな甲羅のウミガメとの遭遇。田舎に帰ってきた子どものように毎日の発見を楽しんでいるようだ。そして、これからの夢をこう続ける。

「身近に生えている月桃やよもぎ、桑の葉のお茶や作りたてのマシュマロ(ギモーブ)を楽しんでもらえるカフェを開きたい。
 そして、おばあちゃんになってもガイドを週1回ペースで続けられたら」

佐伯さんの移住生活は、限りない種子島愛にあふれている。


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1700年前の広田遺跡や ロケット発射場がある南種子町。 太古と未来を時空旅行できるまち。 サーフィンのメッカとしても有名。

プロフィール

大阪で生まれ育った佐伯さんは、1 年半ほど前に奈良県から、小学生、中学生の男の子とともに種子島・南種子町に移住。ご主人を亡くされた悲しみを乗り越えるために選んだ土地だった。「かならず、おいで」「まってる」。下見に訪れたとき南種子町の人々が、しきりにかけてくれたその言葉が、移住の大きな決め手になった。

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