一般社団法人 おきのえらぶ島観光協会スタッフ(沖永良部島 和泊町在住) 西 温子さん

2020.01.09

一般社団法人 おきのえらぶ島観光協会スタッフ(沖永良部島 和泊町在住)
西 温子さん


ピンクのポロシャツを着ている西さんと、同僚の皆さん

移住した経緯(きっかけ)を教えてください

一番大きなきっかけは「子供が生まれたこと」です。 もともと旅行が好きで、特に 20代 前半はほぼ旅暮らしのような生活をしてい ました。 出身は海の無い埼玉県ですので、幼い頃から『海辺の土地』に対する漠 然とした憧れがあり、旅先に選ぶ土地も必然的に海のある場所や島が多かった のですが、その頃から「いつか、島か、海がキレイな田舎に住みたいな」と思っ てきました。 26 歳のころ、今の夫と縁があり、福岡県に移住することになりました。 福岡では、手芸店に勤めたりフリーペーパーの制作会社で働いたりしたのちに 手芸材料の販売を行う個人店を立ち上げました。 店は 5 年間営みましたが、2014 年に長女を出産したことを機に畳みました。
島での暮らしにはかなり前から憧れはありましたが、子供が生まれて、「島で 子育てしたい!」という想いが強くならなければ、おそらく今でも福岡県に暮らしていただろうなぁと思います。

移住にあたっての不安はありませんでしたか?
※ その不安を軽減するために、行動したことがあれば教えてください。

本気で移住を考え始めたときに、ちょうど良いタイミングで『沖永良部島移住 体験ツアー』があり、当時はまだ子供が 1 歳にもならない頃でしたので、夫に 単身で参加してもらいました。 そのツアーで、移住のための様々な情報を知ることが出来たのはとても良かっ たです。住居もこのツアーがきっかけで見つけることができました。 引越しの準備をしている頃には時折心配になることもありましたが、そんな時 には逆に、島の人に受け入れられず、仕事も見つからず、貯金も尽きて 1 年く らいで島を出ることもあるかもしれない…とイメージしました。 福岡の住み心地も気に入っていたので、ここに戻ってくるのも嫌じゃないし、私の地元の埼玉に戻ってもいいし、と。移住に失敗しても帰れる場所があるな、と思えたら不安は無くなりました。

移り住んでの感想、まち(島)の印象・魅力は?

普通に生活をしていて、例えば車を運転しているときにふと横を見ると きれいな海がある、山がある、ということに日々小さな幸福感を感じます。 子供に優しい人が多いので子育てもすごくしやすいという印象です。
 
※以下3つの質問は埼玉や福岡との違いもあれば教えて下さい

どんな生活の変化がありましたか?

物欲の基準が変わりました(笑)。 都会で手に入るようなものはネット注文で大体 3 日間ほど待てば手に入るので すが、「3日待つなら…これは要らないかな」と思えるものが案外多いんだ な、と気付かされました。 島や田舎での暮らしは、収入は少なくはなりますが、代わりに無駄にお金を使 わない(使う場所が無い)ので、差し引きすると残る金額は大して変わらず、 生活水準という意味においてはあまり変化は無いともいえそうです。

地元に溶け込むコツは?

冗談のように聞こえるかもしれませんが、私の場合においては飲み会に参加することかなと思います。

移住して困ったことは?
※ 住宅事情や子育て、(ご夫婦の)仕事面はいかがでしたか?

昨年、移住してきて初めて大きな台風が沖永良部島に直撃しまして、自宅が1週間近く停電になりました。今住んでいる家は屋根に少し心配な部分があるので、台風が来るたびに屋根が飛ばされないかとヒヤヒヤしています。
ここ2年間はずっと引っ越すための家を探してはいますが、物件数自体がかなり少ないので非常に苦戦しています。
子育て環境は大変良いですが、医療面では苦労することもあります。
長女は鼻風邪を引きやすいく、島には耳鼻科が無いので、一軒でもあればいいのに…と思います。小さなお子さんがいる親御さんと話していると、「耳鼻科と皮膚科は欲しいよね」と言う方が多いです。
私と夫は住居だけ決めて島での仕事は決めずに移住して来ましたが、「絶対この仕事がしたい!」などのこだわりが無いのが逆に良かったのか、どちらもすんなりと仕事が見つかりました。

お気に入りの場所や風景はありますか?

沖永良部島には100ヵ所以上の小さな浜があるのですが、休みのたびに娘と探検兼ねてお気に入りの浜探しをしています。
天気の良い休日は大体浜でお弁当を食べてピクニックして過ごすのですが、ビーチによって貝殻が多い浜やシーグラスが多い浜など漂着物にも違いがあって面白いです。


西さんが企画した海辺でのプログラムを楽しむツーリストの皆さん

現在のお仕事(生活)とこれからの目標(夢)を教えてください

移住者として、観光客に近い視点を持ちながら島の中のことも把握できれば、
私が就いている観光業という職種においては、仕事上とても強みになるのではないかと感じます。その土地の魅力を客観的に図れるように、これからも外からの目線を持ちながら仕事していきたいです。

移住を考えている人へメッセージをお願いします

離島への移住は、正直なところ向き不向きがあるかもなぁと思います。
「不便さを楽しめる人」もしくは「敢えて不便さを選ぶということに価値があると思える人」は島暮らし向きの方なのではないかと思います。

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