
天城町 – 壽 いづみさん
- #Uターン
- #農業
私は、種子島の出身でしたが、高校卒業後から埼玉県に引越し、現在は家族も関東在住です。
大学卒業後、国際交流NGO・ピースボートのスタッフとなり、アジアをはじめ世界中を船で旅し、紛争や貧困、環境問題に向き合う活動をしておりました。
久しぶりに故郷の種子島を訪れてみると、過疎化が進んでおり、自分の出身校は統廃合されている現状を前にし、自分の故郷とつながる取り組みに関わりたいと思いました。
そんな矢先、西之表市での地域おこし協力隊への募集があり、応募をし、採用となり移住を決意しました。
最初の頃、まずは改めて、この地域のことを知るために、地域を巡っていた際に、中割校区の「生姜山」という過疎集落を知り、興味を持ちました。集落での歴史を調べ、この集落名に由来のある「ショウガ」栽培を軸とした地域活動を提案させてもらい、地域の方達と手探りのスタートで現在の「なかわり生姜山農園」を立ち上げることとなりました。
このような中で、地元の人達が様々な意味で、私達を受け入れてくれたことが良かったことだと思いました。そして、提案したアイディアに賛同していただき、身体を動かして協力することを惜しまない方がたくさんおります。
例えば、借り受けた畑は耕作放棄地で、一面カヤに覆われておりました。草払いをしていたら、近所の方がトラクターで作業の手助けに来てくれたりと、人の温かさを感じました。また、農作業を行うことで、土と触れる日常は厳しく大変なことも多い反面、とても素晴らしいことだと実感しています。
離島での暮らしは、収入や選択肢の面で「仕事」をしていくことが大変だと思います。しかし、この島での当たり前の日常を楽しめること、楽しみを見つけていくことが、移住をする上で、大事だと思います。