志布志市・シブシス合同会社 戸上博司さん

2021.01.19

戸上 博司さん(45歳)
シブシス合同会社 代表社員
志布志市教育委員会・GIGAスクールサポーター

Q 鹿児島県に移住した経緯(きっかけ)を教えてください。

もともとは東京のアニメーション制作会社でウェブ関係の仕事をしていました。2011年にいったんその仕事を辞め、日本でアメリカの大学教育を提供しているテンプル大学に復学。卒業後、今度はシンガポールで通販サイトの仕事に就き働いていたのですが数年後に帰国。日本で就職活動をするなかで「地域おこし協力隊」という仕事があるのを知りました。

暖かい場所が好きだったので、南の離島を中心にIT関係の地域おこし協力隊募集を探していたのですが、その時に見つけたいちばん最南端の自治体が志布志市でした。当時タブレット教員の募集をしていたので応募し、採用されて志布志へ移住することになりました。

Q 移住にあたっての不安はありませんでしたか?

もともと「住めば都」と思える性格で、移住にあたっての不安はほとんどありませんでした。住居についても、地域おこし協力隊として来たので市役所からある程度紹介してもらえました。自分でも探してみたりして、最終的には自分で見つけた場所が気に入りそこに決めました。基本的に水辺が好きで、選んだ場所は川のそば。視界が開けていて気に入っています。

 Q 移り住んでの感想、まちの印象、魅力は?

初めて志布志を訪れたのは地域おこし協力隊の面接で来たとき。
びっくりするくらいの田舎だなというのが正直な印象でした。実際に暮らしはじめると、仕事を終えて家路につく時間帯のまちの暗さも衝撃でした。長年いた東京は夜でも街灯やビル、店舗などあちこちに灯りがついていて真っ暗ということがなかったので。一方で、都会に比べて時間の流れがゆっくりしているというのが魅力。皆さんおおらかで、ちょっとした失敗にも寛大。自分のペースで仕事ができるので、自分はここでの生活が合っているのだと思います。

Q 地元に溶け込むコツは?

市役所の職員としてここへ来たので、それが信用につながっていて信頼関係は構築しやすかったのですが、地域のイベントがあったら参加するなど、とにかく積極的に人とのかかわりを持つということは大事なんじゃないかなと思います。
町内会に加入して、赴任した当初は地域の祭りや運動会などに積極的に参加していました。
ちなみに今年は町内会の体育委員になっていたので年に一度の運動会を取り仕切る予定だったのですが、コロナウィルスの関係で開催は見送りになってしまいました。

Q お気に入りの場所や風景はありますか?

いくつかあって、まず一つは夏井海岸の小さな入り江。静かできれいな場所でお気に入りです。
二つ目は、「蓬の郷(よもぎのさと)」という温泉施設でほぼ毎週通っています。こちらに隣接する池で水草を採取して観賞用の水槽に入れたのですがヤゴの卵が混入しており、そのまま育ってトンボの成虫になったことがありました。
3つ目は小さな湧き水の池。残念ながらこちらは昨年の水害で大きなダメージを受けて今はアクセスできない状態になっていますが、きれいな藻が繁殖してたくさんのエビが生息している場所です。
最後は旧志布志市役所本庁の裏山なのですが、昼休みや帰りによく自転車やバイクで山頂まで上がって景色を眺めていました。

Q 現在のお仕事とこれからの⽬標(夢)を教えてください

地域おこし協力隊の任期を終えた後「シブシス合同会社」を設立して、牛舎へのIPカメラ設置など第一次産業のICT導入を提案・サポートする事業や、志布志市の教育委員会からの委託を受けてGIGAスクールサポーターなどをしています。
GIGAスクールサポーターは、教育現場のICT環境を整備するために国が学校への配置を推進しているICT技術者で、私は志布志市有明町にある伊﨑田小学校・中学校で、ICT活用による業務効率化や、子どもたちへ向けた課外授業をおこなっています。
これからの目標は、主に第一次産業へのICT導入を広げていくこと。現在は都城市や都城高専と共同で、牛のスタンチョン(牛の頚部を挟んで安定させるつなぎ止め具)のIoT化に取り組んでいます。

# 移住を考えている⼈へメッセージをお願いします。

移住を考える方は、何か一つ手に職を付けておいたり自分の長所を発揮できるようなものを持っていたりすると、より地域に根付けるのではないかと思います。
最近だと特にITや英語。教育現場を見ていると、英語のプログラム教育化がこれからどんどん始まって重要になっていくと感じます。そこをサポートする人材が地方では足りていないと思うので、そういった方に来てもらえると地方にはありがたいのではないかと思います。

(取材:2020年12月)

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