天城町 移住コンシェルジュ 小林美晴さん

2021.11.25

天城町(徳之島)
天城町役場企画財政課ふるさと創生室 移住コンシェルジュ
小林 美晴さん(35歳)
2020年7月に移住

自宅兼アトリエで

Q.鹿児島県に移住した経緯(きっかけ)を教えてください

出身は大阪府で、天城町に来る前は4年ほどイタリアに住んでいました。服飾・ファッションの勉強のために現地のデザイナーに弟子入りして、ボタン付け、タグ付け、裁断など服が商品になるまでを学んでいました。

実は、母方の祖母の出身がこの徳之島・天城町だったんですが、ずっと祖母のルーツが徳之島ということは知らなくて、なんとなく鹿児島の南の島らしいと聞いていたくらいでした。

イタリアのピストイアという町に住んでいたときに、日本から転勤で来た会社員の奥さんに出会ったんですが、その方が聞くと徳之島の出身で「これはもしや・・」と思って改めて祖母の出身地を母に確認しました。その時はじめて祖母のルーツが徳之島だと認識したんです。

日本に居た時には徳之島出身者に出会ったことはなかったのに!という想いと、ちょうどその頃「いつか自分のアトリエを持ちたい、場所はどこにしよう」ということを考えていたタイミングだったので、徳之島がひとつの大きな候補になりました。

イタリアでデザイナーとして就職できる話もあったのですが、自分のアトリエをもつという夢や出会いもあって、日に日に徳之島が気になる気持ちが大きくなって、「行ってみよう!」と決めて帰国しました。


Q.移住にあたっての不安はありませんでしたか?

帰国から移住までは不安というより、「やっと行けるなー」という心境でしたね。下見を兼ねてはじめて徳之島を訪れてまず仕事を探しました。出会いもあってすんなり仕事が見つかったんですが、途中からその話がうまく流れなくなってしまって、それは結局無くなったんですよ。

不安といえば、その時の「仕事どうしよう」ということくらいでしたが、ありがたいことに後日、ちょうど天城町が地域おこし協力隊を募集しているということを最初にお世話になった方がわざわざ教えてくださったんです。そして無事採用されて、「いよいよやって来たー!」と思いながら移住しました。

Q.移り住んでの感想、まちの印象、魅力は?

「家族や身近な人を大事にする文化がある」という印象でした。

イタリアの前にマレーシアに住んでいた時もあって、イタリアもそうだったんですが、それがここ(天城町)にもあってまるで海外と同じだな、と思いました。
海外生活の経験は私の中で占めるウェイトが大きくて、その目線で見ても、日本にいるのに「異国のような」という表現がぴったり合うと感じられて良かったですね。

まちの魅力は、素朴なのに、でもちょっと現実離れした景色もあるというところですね。素朴さで粗削りな感じなのに、ダイナミックな景色が海も山も地形も不思議と調和しているというか。それぞれがばらばらで特徴的なのに全て調和して感じられるのがすごいと思います。

初めてムシロ瀬を見た時、ここで撮った写真で自分の作品(服)のカタログを作りたい!と強く思ったのも、移住の後押しだったと思います。
人にはつくれない、自然の壮大さを感じることができる場所があることがとっても魅力だと思います。

ムシロ瀬 ここでしか見られない景色が広がる

Q.地元に溶け込むコツは?

まちや集落でやっている行事にできるだけ参加するっていうのは重要だと思います。
もちろん、予定や体調など無理が無ければですが。

コロナ禍だったのであまり地域の行事も少なかったと思うのですが、私は月に1回あるクリーン作戦(地域の清掃活動)に積極的に参加しました。

まずは顔を知ってもらう、そして、困ったことがあったら助けを求める。がんばれば自分でできるかもしれないことでもしっかりと甘えて、そのかわりに自分ができることはしっかりと人のことも手伝う、という持ちつ持たれつの心構えが良いと思います。そしてやっぱり挨拶ですね。

Q.お気に入りの場所や風景はありますか?

前野展望台です。

天城町は島の西側に位置しているので、まちを見渡せる展望台から夕方は夕陽が沈むのがとてもきれいに見えます。正面に徳之島空港が見下ろすことができて飛行機の発着も見れるのも好きです。運が良ければアマミノクロウサギの鳴き声が聞こえてきたり、朝から晩までいろいろな景色が見れたりするので、リラックスしたいときはよく立ち寄ります。

でも展望台まで行かなくても役場(職場)から見える海もきれいで、身近な景色は日に日に当たり前になるって言いますけど、そんな簡単には「当たり前の景色」にはなりません。

集落の方々がいつも手入れしている展望台

展望台からまちを一望できる

Q.現在のお仕事とこれからの目標(夢)を教えてください

いまは、天城町の地域おこし協力隊として役場で働いていますが、
そこでは「移住コンシェルジュ」として移住を考えている方と町と町民の架け橋となる役割をしています。下見に来られる方をご案内したり、島外へ向けてのPRや情報発信の活動をやっています。

個人としては、服作りは続けていて、あと絵も描いています。
移住前から考えていることで、ゆくゆくは天城町でシェアハウスやゲストハウスを作ってその運営をしながら服のアトリエを構えたいと思っています。

目標ではなくてそうするつもりなのですが、海外を含めて頻繁に行ったり来たりをしながら活動していきたいと思っていて、コロナが無ければすぐにでもそうしたいです。

それは、「そういう生き方もありなんだよ」ということを島の若い子や島出身で島外へ出て行った若い人たちにも知ってもらいたいって、移住してから強く思うようになりました。何年かかるかわかりませんが(笑)

移住して来られる方へ伝えることとはまた違いますが、「またこの島に帰ってきたい」とか「ここに居ても仕事ができる、つくれる」ということを島出身の人にも知ってもらいたいと思っています。

近々では写真展をしたいと思っています。
私の写真ではなくて、これまで私が出会った(世界中の)方々の写真を町民・島民向けに見せる写真展です。
世界の文化に触れる機会を島の中で作れるイベントをやりたいな、と思っています。

 

・・・やりたいことが多くて結構忙しいです(笑)

Q.移住を考えている⼈へメッセージをお願いします。

徳之島はチャンスが転がっている島です。何かやりたいことや夢がある人は実現ができる島だと思います。

また、「移住する!」というと大きな決断に考えてしまいますが、「引っ越し」くらいの考えで動ければいいのかな、とも思います。もちろんそのための準備や努力は必要ですが。

行ってはじめてわかることもたくさんあるので、あまり肩に力をいれずに、まずは「ここがいいな」と思ったら進んでみてほしいな、と思います。

        (取材:2021年10月)


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