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2026.03.16 鹿児島県産業人材確保・移住促進課

大隅ワーケーションツアーで見つけたリアルな価値~大隅に来たら、仕事への向き合い方も人との関係も動き出した~

  • #ワーケーション

飾らない交流から生まれた、地域との新しいつながり

大隅の人々との飾らない本音の交流を通じて、参加者全員が「地域との新しいつながり」を実感。観光では得られない深い関わりが、仕事への新しい視点を生み出しました。

大隅の自然と挑戦に触れ広がった「働き方」の視野

大隅の自然の中でのワーク体験とSDGs・DX企業での学びが、新しい視点をもたらしました。非日常の環境が思考を解き放ち「どこで・どう働くか」の発想を広げます。仕事を止めずに視点だけを動かす、実践的なワーケーションの形がここにあります。

大隅で得た地方ワーケーション活用のヒント

体験プログラムとテレワークの配分、通信状況や作業場所など、企業が地方でワーケーションを導入する際に押さえておきたい魅力と注意点をまとめました。

2025年12月中旬「大隅地区ワーケーション・モニターツアー」を開催しました。

参加したのは、人事コンサルティング、デザイン、イベントプロデュース、セキュリティコンサルティングなど、多様な業界から集まった6社7名の企業関係者。

多くの方が鹿児島・大隅半島への初訪問でした。

3泊4日のツアーで訪れたのは、大崎町、垂水市、鹿屋市の3つの地域。

各地域で、それぞれの魅力と可能性を体感しました。

地元の食事を楽しみ、地域の産業に触れ、地元の人と密に交流する。観光ツアーでは決して味わえない、地域の暮らしとビジネスに深く入り込む体験が、参加者に何をもたらしたのか。

このレポートでは、ツアーのハイライトと参加者の声を通じて、大隅地方ワーケーションの可能性をお伝えします。

3泊4日のスケジュール:2025/12/16(火)~12/19(金)

【1日目】12月16日(火) 大崎町

10:45 鹿児島中央駅集合 12:30  鹿児島空港集合  
12:30~【車で移動】車内でクイズ形式の大崎町紹介  
14:30~【大崎町役場中央公民館】オリエンテーション  
15:30~【新平酒造】酒蔵見学・試飲体験  
16:30~【GURURI(移住体験施設)】リサイクル・循環型暮らしの視察  
19:00~【笑福家】地元料理での夕食・役場担当者との交流会

【2日目】12月17日(水) 大崎町→ 垂水市

午前 フリー/ワーク時間(横瀬海岸 散策など)  
11:30~ 【うなぎ太郎】大崎町名物の鰻ランチ  
13:30~ 【エスオーシー株式会社】工場見学・草間社長との交流  
15:00~ 【森の駅たるみず】垂水市オリエンテーション  
16:00~ フリー/ワーク/アクティビティ(テントサウナ・ラドン温泉・散策など)  
18:00~ 地元特産品BBQ・垂水市役所の方々との交流会

【3日目】12月18日(木) 垂水市→ 鹿屋市

午前 フリー/ワーク時間(猿ヶ城渓谷 散策など)  
11:30~  【桜勘食堂】ランチ  
13:30~  【ユクサおおすみ海の学校】鹿屋市オリエンテーション・ユクサ川畠社長との交流  
15:00~  フリー/ワーク/アクティビティ(サウナ・火おこし体験・体育館利用など)  
18:00~【TAKE BAKERY & CAFÉ】移住者交流会参加(30〜50名規模)  
20:00~  2次会・3次会で地域の方々と親睦

【4日目】12月19日(金) 鹿屋市

午前 フリー/ワーク時間  
10:00~ 【リナベース+】振り返りセッション  
11:30~  ランチ(希望者でランチ)  
14:00  鹿児島空港・鹿児島中央駅にて解散

【大崎町】SDGsの最前線と伝統の酒造りに学ぶ

町をあげてリサイクルシステムを運用

「混ぜればゴミ、分ければ資源」を合言葉に、大崎町は、ごみの分別を27種類に細分化し、焼却炉を建設せずに徹底したリサイクルを実現している「SDGsの先進地」です。

この取り組みは埋立処分場の延命化という課題から始まり、住民・行政・企業の三者協働による信頼関係の構築が、世界基準のリサイクル達成という成果につながりました。

移住体験施設「GURURI( https://hostelgururi.jp/ )」では、日常生活の中での分別の様子や、リサイクルによる地域経済への効果について学びました。参加者からは「組織の合意形成やコミュニティマネジメントの参考になる」「企業の環境経営のヒントが得られた」という声が上がりました。

                                参考リンク:大崎町 公式サイト

新平酒造:少人数経営と設備投資の効率性

明治37年(1904年)創業、100年以上の歴史を持つ大崎町の「新平酒造」では、10名弱という少人数体制で運営される効率的な酒造りを見学。

甕(かめ)がずらりと並ぶ仕込み部屋では、伝統的な製造工程を守りながら、設備投資によって生産性を高めている工夫が印象的でした。

見学では地元の芋焼酎の試飲も体験し、その味わいを堪能しました。少人数でも伝統を守り続ける持続可能な経営の在り方が、参加者にとって貴重な学びとなりました。

                               参考リンク:新平酒造株式会社

地元料理での夕食・役場担当者との交流会

ツアー初日の夕食は「笑福家」で、テーブルを囲みながら役場担当者との交流会。

大崎町の課題や可能性について率直に語り合い、地域理解を深める貴重な時間となりました。

うなぎ太郎で昼食:大崎名物の養殖うなぎに舌鼓

鹿児島県は養殖うなぎの生産量が日本一で、大崎町も「養殖うなぎ」の産地です。

「大崎町のうなぎ」は、ふるさと納税でも上位にランクインする人気商品となっています。
地元ならではの食材を味わうことも、ワーケーションの醍醐味の一つです。

【垂水市】地方企業のDX・ブランディング成功事例


垂水市では「温泉水99」で有名なエスオーシー株式会社の工場を訪問。

草間社長自らが、美容領域への訴求転換で認知と売り上げを拡大した経緯、地域雇用を重視した経営方針、新たな工場計画、自動化・DX推進の方針について詳しく語ってくださり、参加者は地方企業の経営革新を間近で学ぶことができました。

お話を聞いた参加者からは「自社の研修プログラムに組み込みたい」との声も上がり、地方企業の経営革新が都市部企業の人材育成にも活用できる可能性が見えてきます。

経営者と距離感の近いディスカッションを通じて、セミナーや教科書では学べないビジネスの本質に触れる貴重な機会となりました。

                              参考リンク:エスオーシー株式会社

森の駅たるみずでのチームビルディング体験

宿泊拠点となった「森の駅たるみず」は、猿ヶ城渓谷にあるオートキャンプ場やコテージを併設した複合施設です。

キャンプ、テントサウナ、サイクリング、キャニオニングなどのアクティビティが充実しており、ご家族連れだけでなく、企業のチームビルディングにも活用できる環境が整っています。

「飲める川水」と言われている、きれいで透き通った水でした。

管理棟の会議室で行われた垂水市オリエンテーションでは、垂水ならではの魅力と合わせて、自然環境を活かしたワーケーションがチームビルディングの新たな選択肢になることが伝わってきました。

夜のBBQでは、地元特産品の盛り合わせを囲みながら、市役所職員と交流。

職員がバク転を披露してくれたり、パーティーグッズで場が盛り上がったり、大隅の方々のおもてなしと温かさが、参加者の心を開きました。

                           参考リンク:猿ヶ城渓谷 森の駅たるみず

桜島を望むロケーションでテレワーク

プログラムでは、各日にフリー/ワーク時間を設けており、参加者の皆さんは必要に応じてテレワークを実施。

垂水市では、桜島を望む絶景のロケーションでのテレワークを行いました。

各自が持参したPCやスマートフォンのテザリング機能、施設のWi-Fi環境を併用しながら、通常業務を進行。

通常のオフィスとは異なる開放的な環境での業務体験となり、桜島を目の前に臨みながらPCに向かう光景が印象的でした。

雄大な自然に囲まれた環境で、固定概念にとらわれない「働く場所」を選ぶことで、思考の切り替えや新しい気づきを得られる可能性を実感できる体験となりました。

桜勘食堂で昼食:地元海鮮を堪能


昼食は垂水の「桜勘食堂」で、新鮮な地元海鮮料理を堪能しました。

海に近い立地を活かした魚介の味わいが参加者の満足度を高め、食事を通して会話も弾みます。

見事なかんぱち丼。

その土地ならではの食材を味わい、食を通じて地域の豊かさを知る。これもまた、ワーケーションの醍醐味です。

昼食の後は、「道の駅たるみず湯っ足り館」へ向かいました。

目の前には雄大な桜島と錦江湾、そして対岸に霧島連山を望む絶景が広がります。

日本最大級のかけ流し足湯が人気のスポットで、食後の余韻を楽しみながら、ゆったりと一息つくことができました。温かな足湯に浸かり、壮大な景色を眺めるひとときは、旅の時間をより豊かなものにしてくれます。

【鹿屋市】閉校活用事例と移住者ネットワークの力

ユクサおおすみ海の学校:地域活性化の新しいモデル

鹿屋市では、閉校を活用した「ユクサおおすみ海の学校」を訪問しました。

宿泊やキャンプはもちろん、サウナ、焚き火、ツリーハウス、BMX、カヤック、釣り、体育館利用など、多彩なアクティビティが体験できる複合施設です。海へのアクセスも良く、地域活性化とお祭りの復活を目指す拠点として機能しています。

施設見学や焚き火体験、近郊の神社を散策しながら、運営会社の川畠社長と市担当者から、施設運営の経緯や地域との関わり方について詳しく伺いました。

役目を終えた学校をリブランディングし、新しい価値へと転換する取り組みは、参加者に地方ビジネスの可能性を強く印象づけました。

                              参考リンク:ユクサおおすみ海の学校

竹亭で昼食:鹿児島のとんかつを堪能

昼食は「とんかつ竹亭」でお食事。

昼食や夕食の時間帯は大行列ができるほど人気で、鹿児島県内産の豚肉と自家製のたれを使った、地元で愛されるとんかつ屋さんです。

移住者交流会:30名が集う熱量の高いコミュニティ

鹿屋の夜は、カフェで開催された移住者交流会へ参加。
約30名が集まるこのイベントでは、実際に鹿屋市に移住した方々や、会社だけでなく社員と共に会社移転を実現した経営者たちとの対話が生まれました。

「移住の理由」「地域での事業展開の苦労と喜び」「子育て環境の魅力」など、同世代の移住者が、働き方や人生の方向性をどう選択してきたかリアルな声を直接聞くことができ、参加者は大きな刺激を受けます。

この交流会をきっかけに、地域の文化施設を活用したイベント企画が具体化。
参加者の一人がすでに現地視察を済ませ、開催に向けて動き出すという、具体的なアクションにつながりました。

さらに、2次会、3次会と続く懇親の場で、参加者と地域の方々との関係性は深まります。「次は自分のチームを連れてきたい」という声が自然と生まれ、大隅との継続的な関係構築への意欲が高まっていきました。

最終日の振り返りセッション

最終日の午前中は、ツアー全体を振り返るセッションを実施。

参加者一人ひとりが、3泊4日で感じたこと、得られた気づきを共有しました。

参加者アンケートから見えた成果

✅ 全参加者が実感「地域との新しいつながりができた」

✅ 全参加者が回答「大隅地区への親近感が高まった」

✅ 複数回答「新規事業のヒントが得られた」

✅ 複数回答「他企業とのネットワークができた」

✅ 複数回答「社員研修・ワーケーション施策のヒントが得られた」

参加者の全体満足度が4.71 / 5.0と非常に高く、具体的な点で多くいただいた意見には「テレワークとバケーション(体験プログラムやフリーの時間配分)が絶妙でした」という声がありました。

ワーケーションでは『仕事と体験(バケーション)のバランスをどう設計すべきか』という声をいただくことが多いです。

業種・業界・目的に応じて、自由に設計できるワーケーションですが、実際に体験することで自分たちにあう方法を組み立てる判断軸にもなるワーケーションツアーとなりました。

鹿児島ワーケーションの新しい可能性

3泊4日のモニターツアーを通じて、参加者が得たのは単なる「ワーケーション体験」ではありません。

  • 大崎町の酒造会社の伝統を守るための効率化への取り組み、町全体でのSDGsの取り組み。
  • 垂水市の地場企業のブランディング成功事例と豊かな自然が育むチームビルディング。
  • 鹿屋市の地域特性を活かした地域活性化の活動と、移住者ネットワークとの交流など。

地域の人々との深い交流、地場産業や地元企業への視察、普段の生活と異なるライフスタイルを目の当たりにすることで「自分の働き方や事業が、この地域でどう活かせるか」を考えるきっかけになったことがアンケートや振り返りセッションから感じられました。

大隅地区だけでなく、鹿児島県内には多様な地域があり、それぞれが独自の魅力と可能性を秘めています。