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大崎町 フルオーダーメイドのグローブ職人 上門 健さん

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鹿児島県に移住したきっかけを教えてください

たまたま知り合った大崎町の方から「独立して、こっち(大崎町)でグローブのアフターフォローや販売をしてくれないか」と声をかけてもらったのがきっかけです。大崎町へ移住する前は、「グローブ職人になりたい」と思い、地元の福岡のスポーツ用品店で働いていました。当時は日曜日だけ店頭で接客し、他の曜日は家でひたすらグローブを作るという生活で。休みの日は、個人で知り合いから頼まれてグローブを作っていました。

そしたら、大崎町の方からグローブのオーダーが来たんです。グローブをお渡ししたあとに、「すごくよかったから他のチームメイトにオススメしていいですか」と言ってくれて。その方が、ソフトボールや野球をやっている人たちに口コミで広げてくれました。すると個人で受けているお客さんの9割近くが、大隅半島の方になっていったんです。

鹿児島県は、九州の中でもソフトボール選手が多い、“ソフトボール大国”です。結果的に、その方に家探しも手伝っていただいて、2022年4月に移住することになりました。

上門さんが営む「gateup」店舗
店舗の奥が工房になっている

移住にあたっての不安はありませんでしたか?

特にありませんでした。福岡の店で働く前に、5年間くらい奈良のお店で職人になるための修行をしていたので、縁もゆかりもない土地に移り住むことに対しては、あまり抵抗がなかったです。妻も旅行の添乗員の仕事をしていて、いろいろなところへ行くのに慣れていたので、僕の仕事さえしっかりできればどこに住んでも大丈夫という感じでした。

ただ、ひとつ挙げるとするなら、子どもたちが新しい環境に慣れるかどうか心配でした。でも、保育園に行き始めて2週間くらい経ったら、喜んで通うようになりましたね。

移り住んでの感想、まちの印象、魅力は?

みなさん、とても親切です。役場の方は、事業を始めるにあたっていろいろな制度を教えてくれたり、大家さんも生活面で困ったことがあれば助けてくれたり。福岡でのご近所づきあいは、いっさいありませんでした。でも今は、外出している間に近所の方が野菜を玄関に置いていってくれたり、大崎町の場合はごみの分別が細かいですが、「何ごみなのか」も、丁寧に教えてくれたりします。

なかでもいちばんびっくりしたのは、地域の子どもたちからあいさつされたことですね。保育園の下見に行ったとき「こんにちは」と言われて驚きました。僕が住んでいたところでは、今までそんなことがなかったので。初対面の子どもに「抱っこして」と言われたこともあります(笑)。子どもとの距離が、より近い環境なのかなと感じます。

地元に溶け込むコツは?

正直、僕は何もしていないので……。地域の方に頼ってばかりでした。逆に、声をかけてもらえる機会が多かったので、助かりましたね。

大崎町に引っ越してくると、ごみを出すために地域の班みたいなものに加入する必要があります。最初は、少し抵抗がありました。何か手伝いや定期的な集まりがあるのかなって。でも、強制的に参加させられるような集まりやイベントは、ないですね。僕自身、地域の方々と関わることができる環境のほうが好きだし、ささいなことも相談しやすくなって暮らしが楽になるんじゃないかなと思っています。

お気に入りの場所や風景

お店の近くにある、ソフトボールの少年団が練習しているグラウンドが好きです。月曜日は大体いつも休みで、平日できなかった仕事を工場ですることが多いんですが、ときどき隣町にある鹿屋体育大学とか、少年団の野球の練習を見に行ったりしますね。

あと、僕が大崎町に来るきっかけを作ってくれた方が、男女のソフトボールチームを持っていて。大崎町内の海の近くのグラウンドで、夜、練習しているんです。仕事が終わってから練習に参加させてもらうこともあります。

現在の仕事とこれからの目標

今は、フルオーダーメイドのグローブを作っています。破れたり汚れたりしたグローブの修理や、大手メーカーの既製品のグローブを直すこともあります。お店に来るのは、クラブチームの小学生からプロ野球選手まで、年齢層は幅広いです。最近は高校生が多いですね。

練習場所に赴いてグローブの使用感を聞くこともある

僕自身、もともと高校野球をやっていて、グローブに興味がわいたのをきっかけに職人になりましたが、最近は道具が高いから子どもに野球をさせない親御さんもいます。確かに、グローブやユニフォーム、スパイクなどをそろえると10万円以上かかります。だから、僕はせめてグローブだけでも安く抑えられて、気軽に野球ができる環境をつくりたい。そのためにも、選手や子どもたちの困りごとを、グローブを通じて解決したいと思っています。

移住を考えている人へメッセージ

僕は半分ギャンブルのような感覚で移住したところはありますが、何も心配いらなかったなって思います。ごみの分別が細かいことも最初は戸惑いましたが、すぐ慣れましたし、いろいろ考えさせられるきっかけにもなりました。

お店にも、大崎町はもちろんいろいろな地域から、口コミで来てくれるお客さんがほとんどです。僕一人の力だけでは、こんなにお客さんを集められなかったと思います。お客さんとの距離も近いから、グローブの感想や意見を直接やりとりできるようになったのも、仕事のやりがいにつながっています。

個人的には、都会で生活するより断然暮らしやすいです。気にかけてくれる人たちばかりだから、もし大崎町に移住を検討している方がいるなら、安心して来てくださいと伝えたいですね。

関連リンク

Instagram https://www.instagram.com/gateup_baseball_glove/
LINE https://line.me/R/ti/p/@mqh9213o

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