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2026.02.17 鹿児島県産業人材確保・移住促進課

奄美大島地区ワーケーションツアー体験談~企業視点での新しい働き方のヒントがここに~

  • #ワーケーション

新しいつながりを生んだ地域との交流

伝統行事、地元料理、地域の人々との交流——観光では得られない深い関わりを通じて、参加者全員がワーケーションならではの「地域との新しいつながり」を実感しました。

奄美の文化に触れて広がる「働き方」の選択肢

体験プログラムと現地でのテレワークを通じて「コミュニケーションの取り方」「思考の切り替え方」「場所の活かし方」など、働き方の幅が広がりました。目的に合わせて設計できるワーケーションの魅力が伝わります。

奄美で得た地方ワーケーション活用のヒント

体験プログラムとテレワークの配分、通信状況や作業場所など、企業が地方でワーケーションを導入する際に押さえておきたい魅力と注意点を、体験談としてまとめました。

2025年11月中旬、「大島地区(奄美大島)ワーケーション・モニターツアー」を開催しました。

参加したのは、東京・福岡から集まった4社5名の企業関係者。

3泊4日のツアーで訪れたのは、龍郷町、大和村、奄美市の3つの地域です。

地元の食事を楽しみ、地元の文化に触れ、地元の人と密に交流する。

観光ツアーでは決して味わえない、地域の暮らしに深く入り込む体験が、参加者に何をもたらしたのか―。

このレポートでは、ツアーのハイライトと参加者の声を通じて、奄美大島ワーケーションの可能性をお伝えします。

3泊4日のスケジュール:2025/11/18(火)~11/21(金)

【1日目】11月18日(火) 龍郷町

14:00 奄美空港集合  
15:00~【自然観察の森】龍郷町オリエンテーション・森散策  
17:30~【安木屋場(あんきゃば)】サンセット鑑賞  
19:00~【芦徳(あしとく)集落】八月踊り体験・地元の方々と夕食・交流

【2日目】11月19日(水) 龍郷町 → 大和村

 午前 フリー/ワーク時間  
11:30~【鶏飯ひさ倉】郷土料理ランチ  
13:00~ 【ビッグツー奄美店】奄美土産お買い物  
14:00~【QuruGuru(アマミノクロウサギミュージアム)】施設見学・オリエンテーション  
16:30~【ハナハナビーチリゾート】施設案内・地域交流BBQ

【3日目】11月20日(木) 大和村 → 奄美市

午前 フリー/ワーク時間
8:30~【宮古崎トレッキング】  
11:30~【Bee Lunch】ウミガメ公園の近くにてランチ  
13:00~【奄美海洋展示館】施設見学  
16:00~【自治体交流】奄美市役所 紬観光課・商工政策課・デジタル戦略課  
18:00~【島唄創作体験】巡めぐる恵めぐる  
19:00~ 夕食(フリー・名瀬繁華街・周遊)

【4日目】11月21日(金) 奄美市

10:00~ 【WorkStyle Lab Inno】 振り返りセッション  
12:00~【ばしゃ山村】ランチ  
13:30~ 奄美空港解散


【龍郷町】  島の自然・集落・文化に触れる

自然体験:地元ガイド付きで奄美の自然を体験

龍郷町の「奄美自然観察の森」では、地元ガイドの案内で奄美の自然を体験。

亜熱帯の植物が生い茂る森の中を歩きながら、固有種の植物や生物について学びます。

ガイドの解説を通じて、世界自然遺産の価値と、自然と人が共生する奄美独自の暮らし方への理解が深まりました。

参考リンク:奄美自然観察の森

八月踊り/島唄体験:伝統文化を地元の方々と一緒に体験

芦徳集落の公民館に到着すると、地元の方々が笑顔で出迎えてくれました。

大人から小学生、中学生まで、世代を超えた交流が始まります。

「八月踊り」とは、旧暦の8月(日程は集落により異なる)に、豊作を祝って行われる奄美の伝統的な踊りです。

最初は戸惑いながらも、地元の方々の優しいリードで徐々に慣れ、一緒に踊りを楽しみます。

奄美大島の集落で大切に受け継がれてきた無形民俗文化財「八月踊り」にふれ、奄美でしか味わえない体験を通して、文化と人のつながりの深さを実感する時間となりました。

子ヤギに癒される

宿泊したホテルで飼育されている子ヤギに遭遇。奄美を象徴する動物のひとつがヤギです。

かわいらしい姿に、参加者も思わず笑顔に。

郷土料理の鶏飯(けいはん)を堪能

奄美大島の郷土料理「鶏飯(けいはん)」を提供するひさ倉でランチ。

鶏飯とは、ご飯の上に「ほぐした鶏肉、錦糸卵、椎茸、パパイヤの漬物、みかんの皮」などをのせ、熱々の鶏ガラスープをかけていただく料理です。

初めて食べる参加者も多く、その美味しさに笑顔がこぼれました。

鶏飯がうまれた歴史:奄美群島が薩摩藩の支配下にあった頃、役人へのもてなし料理として、貴重な鶏を無駄なく使い切る知恵から生まれたとされています。

参考リンク:郷土料理 鶏飯 ひさ倉

奄美土産のお買い物:地域の思い出を持ち帰る

当初プログラムの予定には入っていませんでしたが、龍郷町にある総合スーパー「ビッグツー奄美店」でのお買い物タイムを急きょ追加。

奄美土産が豊富に揃っており、各自がお気に入りの品を購入。

奄美の調味料や地元のお菓子などを、奄美の思い出とともに持ち帰りました。

参考リンク:ビッグツー


【大和村】 自然保護と地元のリアルを知る

アマミノクロウサギミュージアムで学ぶ自然保護

アマミノクロウサギは奄美大島と徳之島にのみ生息する国の特別天然記念物です。

QuruGuru(アマミノクロウサギミュージアム)では、その生態や保護活動について学びます。

希少種保護のための官民連携の取り組みや、観光と自然保護のバランスについて知ることで、持続可能な地域づくりの在り方を考えるきっかけとなりました。

参考リンク:アマミノクロウサギミュージアムくるぐる

ハナハナビーチリゾートでの地域交流BBQ

宿泊施設「ハナハナビーチリゾート」では、施設支配人から地域振興への想いや、リゾート運営のリアルなビジネスストーリーを直接伺い、地域に根ざした事業を立ち上げた経験談から、地方でのビジネス展開における課題と可能性について理解を深めることができました。

夜は、BBQを囲みながらの交流タイム。参加者同士も徐々に打ち解けていきました。

初日は初対面で緊張していた参加者たちも、場と食を通じて、自己開示が進み、それぞれのバックグラウンドや仕事への想いを語り合うように。

異業種だからこそ生まれる視点の違いや、共通する課題への気づきが、自然な会話の中から生まれていきました。

参考リンク:奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾート

プログラムの午前に設けたフリー/ワーク時間を活用し、参加者は必要に応じてテレワークを実施。

現地施設のネット環境を利用したり、モバイルWi‑Fiルーターやスマホのテザリングを併用しながら、ワーケーションとしての「働く時間」を確保しました。


【奄美市】地域の未来を語り合う&島唄創作体験

奄美海洋展示館を見学

奄美の豊かな海洋生物に触れます。

ウミガメや色鮮やかな熱帯魚、サンゴ礁など、奄美の海の魅力を間近で体感。

館内では、海洋保護の取り組みについても学び、日本の自然の豊かさを次世代につなぐ責任について考える機会となりました。

参考リンク:奄美市大浜海浜公園奄美市公式ホームページ

奄美市役所職員と地域振興の交流

奄美大島の中心地である奄美市では、市役所の紬観光課・商工政策課・デジタル戦略課の職員と交流。

奄美市が抱える課題や、デジタル化による地域活性化の取り組みについて意見交換。

同世代の市役所職員が、人生観や仕事への想いを語り、同じような年月・時代を生きていても、住んでいる地域や志が違うことで、異なる価値観に触れる貴重な機会となりました。

島唄創作体験

「巡めぐる恵めぐる」代表の新元氏から、島唄のレクチャーを受けました。

島唄特有の裏声を活かした歌唱を聴かせていただき、参加者自身で歌詞を創作するワークショップも実施。

島唄は奄美の歴史や人々の想いが凝縮された文化です。

その背景を知ることで、奄美という土地への理解が一層深まりました。


最終日と振り返り

最終日の午前中は、ツアー全体を振り返るセッションを実施。

参加者一人ひとりが、3泊4日で感じたこと、得られた気づきを共有しました。

参加者アンケートから見えた成果

✅ 全参加者が実感「地域との新しいつながりができた」

✅ 全参加者が回答「奄美大島への関心が高まった」

✅ 複数回答「新規事業のヒントを得られた」

✅ 複数回答「他企業とのネットワークが作れた」

参加者の全体満足度が4.8 / 5.0と非常に高く、特に「交流・ネットワーキングの充実度」が4.8と高評価でした。

また、当初想定していた「チームビルディング」や「福利厚生」ではなく、事業開発やビジネス創出を目的とした参加が多いことが、今後のプログラム作りの参考となりました。

奄美大島ワーケーションの可能性と課題

参加者からのフィードバックで最も多かったのが、通信環境に関する課題です。

奄美大島では、地域や場所によって通信環境にばらつきがあり、市街地を中心としたエリアでは比較的安定している一方で、市街地以外の一部地域では業務に影響が生じる可能性があります。

今回は主催者側でモバイルWi-Fiルーター2台を準備し対応しました。

コワーキングスペースの紹介や活用案内、ネット環境の整った施設の周知をセットで行い、企業がワーケーション導入をより具体的に描けるようなプログラム設計が大切だと感じました。

鹿児島ワーケーションの新しい可能性

3泊4日のモニターツアーを通じて、参加者が得たのは単なる「ワーケーション体験」ではありません。

アンケート結果からも、地域の人々との深い交流、伝統文化への触れ合い、普段の生活と異なるライフスタイルを目の当たりにすることで、「自分の働き方や事業が、この地域でどう活かせるか」を考えるきっかけになったことがうかがえます。

鹿児島県として初めて実施した大島地区モニターツアーは、企業と地域をつなぐ新たな可能性を示すものとなりました。

奄美大島だけでなく、鹿児島県内には多様な地域があり、それぞれが独自の魅力と課題、そして可能性を秘めています。