
南さつま市 – 村主 賢治さん
- #Iターン
- #自営業
熊本県熊本市出身。奄美大島・大和村出身の旦那さんとの結婚がきっかけで移住。現在は3人の子どもを育てながら、大和村役場企画観光課で働く。
大和村役場の企画観光課で、広報誌の作成などの広報関係や、移住希望者の対応などの移住支援、国際交流で島の中学生を台湾に派遣するサポートなどをしています。また、2025年4月に新たな島の名所としてオープンした「アマミノクロウサギミュージアム Quru Guru」の立ち上げにも関わりました。
私は熊本出身で、就職先は東京でした。そこで今の夫と出会い、結婚と出産を機に、彼の地元である奄美大島・大和村へ移住しました。彼は以前よりUターンしたいと言っていて、わたしとしても自然豊かな環境で子育てがしたいという思いと、新しい環境に挑戦したいという思いがあり、移住を決めました。移住して、もう12年ほどになります。
引っ越す前は「村ってどんなところなんだろう?」と、あまりイメージがつかなくて…。でも、実際に来てみたら、生活にはすんなり馴染めました。当時は妊娠・出産・子育てと慌ただしかったので、不安を感じる暇もなかったのかもしれません。
自然が身近なこの島の環境はありがたかったです。中学1年生、小学5年生、5歳の3人の子どもがいますが、自然に囲まれてのびのび育っています。海にも気軽に行けるし、近くの川では、小エビや魚を追いかけています。捕まえられるわけではないんですが、追いかけっこしているうちに時間が過ぎるようです。
やっぱり自然ですね!山があって、海があって、身近に自然を感じられる、そんな風景がいいなあと思います。それから、独自の文化があるところも魅力のひとつです。「八月踊り」といって、各集落で行われる大きな行事があり、集落で踊り・歌の練習をして、方言の歌に合わせて踊りを発表するんですが、集落ごとに少しずつメロディーや歌詞、踊りが違って面白いんです。
運動会や豊年祭(地域のお祭り)の余興に、大人も参加することですね。もともと運動会は苦手な方なので、「まさか大人になってから運動会に出るとは!」と驚きました(笑)。
夫の地元ということもあって、あたたかく迎え入れてもらいました。夫の家族の一員として、そして子どもがいたこともあって、自然と受け入れてもらえたのだと思います。大和村のみなさんは優しいですね。ちょっとシャイなところはありますが、運動会などの行事を一緒に経験すると一気に距離が縮まります。地域に入っていくには、とにかく顔を出すこと、それに尽きると思います。
都会と比べれば「ないもの」は多いですが、あきらめがつくものばかりです。
子どもがもっと習いごとができる場所があればとは思いますが、その代わりに自然が豊かにある。解決できないような不便さではないんです。
いずれ子どもたちは島を出ていくと思うけれど、それまでに「大和村っていいところだったな」と思ってもらいたい。自分のふるさとを誇りに思ってくれるように、これからも自然とふれあい、人と関わりながら暮らしていきたいです。
最初は不安もあると思いますが、思い切って飛び込んで、地域の行事や暮らしに参加してみてほしいです。「こうでなければならない」と決めつけず、その土地ならではのやり方を楽しむ気持ちでいると、きっと楽しい日々が待っていると思います。
アマミノクロウサギミュージアム Quru Guru: https://www.vill.yamato.lg.jp/quruguru/index.html
山梨県甲府市出身。2016年いちき串木野市の地域おこし協力隊をきっかけに移住。鹿児島を選んだ理由は「焼酎が好きだったから」。移住定住支援員というミッションの下、いちき串木野市を伝えるフリーマガジン『ALUHI(あるひ) 』を発行。協力隊任期終了後も、企画・編集など活動している。2021年〈まちとひとを伝えるもっとも最寄りな場所へ〉の想いを込めたカフェ「momoyori」を鹿児島市にオープン。県内2拠点生活中。